ハイブリッドクラウドアーキテクチャの仕組みとは?

ハイブリッドクラウドが作動するためには、いくつかの異なるタイプのインフラストラクチャ間の統合が重要です。

学習目的

この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。

  • ハイブリッドクラウドアーキテクチャの仕組みを理解する
  • ハイブリッドクラウドのデプロイすべてに共通する特徴を知る
  • ハイブリッドクラウドの異なる部分を接続する方法を学ぶ

関連コンテンツ


さらに詳しく知りたいとお考えですか?

是非、Cloudflareが毎月お届けする「theNET」を購読して、インターネットで最も人気のある洞察をまとめた情報を入手してください!

当社がお客様の個人データをどのように収集し処理するかについては、Cloudflareのプライバシーポリシーをご確認ください。

記事のリンクをコピーする

ハイブリッドクラウドとは?

ハイブリッドクラウドとは、異なるタイプの複数のインフラストラクチャである、パブリッククラウドプライベートクラウドまたはオンプレミスインフラストラクチャを組み合わせたクラウドです。ハイブリッドクラウドの導入は一般的になってきており、多くの企業がパブリッククラウドコンピューティングの能力と、より厳密な管理の可能なプライベートインフラストラクチャの組み合わせを求めています。

ハイブリッドクラウドのアーキテクチャとは?

ハイブリッドクラウドアーキテクチャにはさまざまなものがあります。ハイブリッドクラウドのデプロイは、パブリッククラウドとオンプレミスインフラストラクチャを組み合わせます。

オンプレミスのハイブリッドクラウド

パブリッククラウドにプライベートクラウドを組み合わせることも可能です。

パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウド

あるいは、複数のパブリッククラウド、プライベートクラウドおよびオンプレミスインフラストラクチャを組み合わせることもできます。使用する特定のセットアップにかかわらず、すべてのハイブリッドクラウドアーキテクチャにはいくつかの共通の特徴があります。

  • データ統合:組織のデータは、パブリッククラウドおよび非パブリッククラウドインフラストラクチャを経由して同期されます。異なるインフラストラクチャ間のデータ同期は難しい場合もあり、その場合企業ではデータの一貫性を維持するための技術的ソリューションの追加が必要になります。
  • ネットワーク接続:プライベートクラウド、レガシーインフラストラクチャ、およびパブリッククラウドは、パブリックインターネットまたはプライベートネットワークを経由して互いに接続されています。ハイブリッドクラウドのデプロイメントを機能させるには、このネットワーク接続が不可欠です。
  • 管理の統合:ハイブリッドクラウドの管理には、全体をカバーする1つのツールを使用し、クラウドを個別に管理する必要なない状態が理想的です。クラウドごとに使用しているAPI*が異なり、SLA**も異なり、能力や機能も異なるため、クラウドの個別管理というのは難しい作業です。

*API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)では、別のアプリケーション(この場合クラウドサービス)からアプリケーションの能力や機能を「呼び出し」て、アプリケーション自身のサービスにその能力や機能を組み入れることができます。

**「SLA」はサービスレベル契約の略で、クラウドベンダーが提供するサービスを定義したものです。

ハイブリッドクラウドはどのように接続されるのですか?

ハイブリッドクラウドでは、異なるインフラストラクチャ間のネットワーク接続が非常に重要となります。環境間が接続されない場合、組織は真のハイブリッドクラウドを実行しているとは言えません。つまり、いくつかのクラウドを互いと平行に実行しているだけであり、データはすべてのクラウドで整合性がないことがあります。

パブリッククラウド、プライベートクラウド、およびオンプレミスインフラストラクチャは、次の方法で接続することができます。

    VPNを使用したハイブリッドクラウド
  • VPN:VPN(仮想プライベートネットワーク)は、インターネット上でセキュアで暗号化された接続を行うことのできるネットワークです。VPNトラフィックは暗号化されるため、VPNに接続された人や機械はプライベートな内部ネットワークに接続している時と同様に、安全な通信を行うことができます。VPNを使用すれば、クラウドやオンプレミスインフラストラクチャは、パブリックインターネット経由で安全に接続することができます。
  • WANを使用したハイブリッドクラウド
  • WAN:広域ネットワーク(WAN)は、コンピューターをローカルで(同じ建物内や同じ敷地内で)接続するローカルエリアネットワーク(LAN)とは対照的に、距離の遠い場所にあるコンピューターを接続するネットワークです。WAN経由の接続は、パブリックのインターネット経由の接続よりも信頼性に優れています。ハイブリッドクラウドでは、WANはVPNを使用して接続を暗号化する必要があります。WAN上の接続は、パブリックのインターネットの接続よりも信頼できます。WANは、ハイブリッドクラウドではVPNを使用して接続を暗号化する必要があります。
  • APIを使用したハイブリッドクラウド
  • API:API統合は、プラットフォーム、データベース、アプリケーション等を接続してハイブリッドクラウドを機能させるために不可欠です。API呼び出しは、1つのクラウドから別のクラウドに向けたHTTP要求として、オープンなインターネットやVPN、WAN経由で送信されます。

Cloudflareはどのようなハイブリッドクラウドのデプロイのサポートを提供していますか?

Cloudflareは、マルチクラウド等の他のタイプのクラウドに加えたハイブリッドクラウドのデプロイメントの管理を容易にします。125か国、335都市を網羅するCloudflareのクラウドネットワークは、あらゆるクラウドインフラストラクチャの前線に配備され、DNSDDoS攻撃からの保護コンテンツアクセラレーションTLS暗号化、その他重要な機能を担っています。Cloudflareでは、クラウドデプロイメントの重要な側面であるユーザーのアクセス制御もサポートしています。

コネクティビティクラウドがあらゆるタイプのクラウドデプロイメントと容易に統合する仕組みについて、リンクよりご覧ください。

よくある質問

ハイブリッドクラウドとはどのような意味ですか?

ハイブリッドクラウドとは、クラウド環境などの2種類以上のインフラストラクチャを組み合わせたコンピューティング環境のことです。通常は、パブリッククラウドと、プライベートクラウドまたは社内の既存インフラストラクチャを組み合わせて使用します。この構成により、パブリッククラウドの拡張性を活用しながら、重要なデータはより厳しく管理することができます。

ハイブリッドクラウドを正しく動かすために必要な3つの構成要素は?

ハイブリッドクラウドには、1. 情報を同期させるためのデータ統合、2. すべての環境間を安定して接続できる信頼性の高いネットワーク接続、3. 複数の環境をまとめて管理できる統合管理が必要です。これらがない場合、ハイブリッドクラウドとは言えず、単に複数のクラウドを別々に動かしているだけになってしまいます。

ハイブリッドクラウド環境の構築においてデータ統合が難しい理由は?

パブリック環境と非パブリック環境の間で情報の一貫性を保つ必要がありますが、異なるインフラストラクチャ間でデータを同期させることは困難です。そのため企業は、異なる環境間でデータを自動的にそろえるための特別な技術や仕組みを導入し、データの正確性を保つ必要があります。

異なるクラウド環境を接続する一般的な方法は?

ハイブリッドクラウドのインフラを接続する方法には主に3つ、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用する方法、WAN(広域ネットワーク)を利用して長距離接続を行う方法、API連携を利用してHTTPリクエストを通じて異なるプラットフォームやアプリケーション同士を通信させる方法があります。

ハイブリッドクラウドに統合管理ツールを使用する利点は?

クラウドプロバイダーは、それぞれ独自のAPI、サービスレベル合意書(SLA)、特定の機能を持っています。統合管理ツールをすると、管理者はクラウドとオンプレミスのリソースを個別に管理するのではなく、単一のインターフェイスからすべて制御できるようになり、運用が簡素化されます。

ハイブリッド構成では、APIはどのように通信を実現しますか?

API(アプリケーションプログラミングインターフェイス)は、あるクラウドサービスが別のサービスの機能を呼び出すための接続の役割(つなぎ役) を果たします。これらのリクエストは、HTTPメッセージとして送信され、オープンなインターネットやVPN、またはプライベートWANを通じて通信することができます。

Cloudflareはハイブリッドクラウドのデプロイの管理とセキュリティをどのように支援しますか?

Cloudflareは、あらゆるクラウドインフラの前段に配置できるグローバルネットワークを提供し、DNS管理、DDoS攻撃対策、コンテンツ配信の高速化、TLS暗号化などの重要なサービスを提供します。また、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境にとって重要なセキュリティ要件であるユーザーアクセス制御の管理も支援します。