DSPMは、複数の環境にわたる機密データのセキュリティ体制を自動的に検出、分類、評価する、データを主体とする最新のセキュリティアプローチです。
この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。
記事のリンクをコピーする
現在の企業が扱うデータはこれまで以上に分散しています。機密情報はクラウドサービス、SaaSツール、生成AI(GenAI)ツール、開発環境など、無数のシステムを通じて作成、共有、保存されています。こうした柔軟性はイノベーションを後押しする一方で、データが散在することで、管理、保護の複雑化や可視性の低下、それを起因としたリスクの増大も招きます。
オンプレミス環境を前提に作られている従来のデータセキュリティツールでは、現在のクラウド中心の世界には対応しきれません。従来のデータセキュリティツールでは最新のクラウド環境での可視性を確保できず、シャドーデータ(認可されたシステム外に保存されたデータ)や監視されていないAIの利用など、新たなリスク源も見逃してしまいます。
こうした課題を解決するために登場したのが、データセキュリティポスチャ管理(DSPM)です。DSPMはデータを主体とする新しいセキュリティアプローチで、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、SaaS環境にわたって散在する機密データのセキュリティ体制を自動的に検出、分類、評価します。データがどこにあっても継続的に可視化と制御を提供するため、リスクの把握、最小特権の適用、コンプライアンス遵守を強力に支援します。
従来型のツールがインフラ環境の設定内容に着目するのに対し、DSPMは「データそのもの」に着目します。DSPMツールを使用することで、データの内容、場所、アクセス権保有者、安全性を把握できるようになります。
DSPMは、現在抱えている以下のような問題に対応するため注目が集まっています:
DSPMは、可視化、評価、改善の継続的なライフサイクルを形成する、以下の4つの主要な柱を通じて機能します。
クラウドセキュリティ体制管理(CSPM)がインフラストラクチャを保護(クラウドバケットが適切に設定されているかなど)するのに対し、DSPMはバケット内部のデータを保護(データの機密性、アクセス権保有者、リスクの有無を判断)します。
SaaSセキュリティ体制管理(SSPM)がSaaSの構成態勢(強力な多要素認証、適切なユーザーロール、SaaSプラットフォーム自体内のセキュリティ設定など)をチェックするのに対し、DSPMは、SaaSアプリに保存または共有されているデータが機密であるか、公開状態にないかに重点を置いています。
DLPは、転送中のデータを保護(従業員が機密データを公開AIツールに入力できないようにするなど)する一方、DSPMは、保存されているデータを保護し、DLPが見えない部分(全リポジトリのデータの内容やリスク状況)を補完します。
これらの機能を単一のプラットフォームで提供するツールが理想的です。これらの機能が統合されたツールを使うことで、データの状態(保存状態か移動中)に関わらず、最も機密性の高い資産を保護する、真にデータ中心のセキュリティ戦略を実現できます。
企業はDSPMツールを使うことで、次のような課題に対応できます:
DSPMを導入する際は、次の手順を参考にすると、より効率的に進めることができます:
DSPMの導入は、技術的な面でのみ判断するものではなく、より広く達成したい成果に結び付けて戦略的に判断する必要があります。以下に、DSPMのビジネスケースを作るためのいくつかのベストプラクティスを紹介します。
Cloudflareのデータ保護サービスはDSPMの原則を具現化したものであり、SaaS、クラウド、オンプレミス、AI駆動型のワークロードなど、あらゆる環境にわたる可視化、制御、保護を一つの仕組みで実現します。Cloudflareは、DLP、CASB、ゼロトラストを内蔵した環境で、いかなる場所の機密データも自動的に検出して保護します。
Cloudflareは、ポスチャ管理をインフラストラクチャからその内部のデータ自体にまで拡張します。設定ミスを検出し、一貫性のあるセキュリティポリシーを適用し、機密データがどこに移動しても、状況に応じて安全に保護されるようにします。Cloudflareは、データを主体としたゼロトラストアプローチにより、急速に進化するAIや開発環境においても、パフォーマンスやイノベーションを損なうことなく、組織がリスクを軽減することを可能にします。
その結果、セキュリティおよびIT担当者は、運用を簡素化しつつ、データセキュリティ体制を最新化できます。Cloudflareは、グローバルに分散された単一のネットワークを通じて、組織が継続的なコンプライアンスを達成し、リスクを軽減し、あらゆる場所にあるデータを保護できるよう支援します。
Cloudflareがどのように機密データを保護するかをご覧ください。
DSPMは、散在するデータを保護するために設計された、データを主体とした最新のセキュリティアプローチで、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)環境全体に散在する機密データのセキュリティ体制を自動的に検出、分類、評価します。
DSPMは現代のデータセキュリティが抱える問題である、「データスプロール」、「シャドーデータ」(未承認または放置されたままのデータ)、「特権クリープ」、「従来のデータ保護ツールの限界」などへの対処に不可欠です。
DSPMは、「データ検出」、「データ分類」、「リスクとポスチャの評価」、「修復と継続的監視」という4つの主要なフェーズで動作します。
クラウドセキュリティ体制管理(CSPM)はデータの保管場所であるインフラストラクチャ(ストレージバケットなど)を保護するのに対し、DSPMはデータ自体を保護します。
SaaSセキュリティ体制管理(SSPM)はSaaSプラットフォームの構成(ユーザーロールやセキュリティ設定など)の状態に焦点を当てているのに対し、DSPMはデータ自体を保護することに重点を置いています。
活用例には、シャドーデータの検出、最小特権アクセスの実施、コンプライアンスの強化、AIとデータ活用の管理などがあります。
Cloudflareのデータ保護サービスは、DSPM の考え方をそのまま実践できるように設計されており、SaaS、クラウド、オンプレミス、AIを使用した活動を可視化、制御、保護する統合環境を提供します。Cloudflareのプラットフォームには、データ損失防止(DLP)、クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)、ゼロトラストの機能が統合されており、機密データの自動検出・保護に加え、設定ミスの検出、一貫したセキュリティポリシーの適用、データを主体としたゼトトラストアプローチでリスクを軽減します。
利用開始
クラウドについて
クラウド構成
クラウドセキュリティ